7つの質問 ― 病院も会社も、同じところで詰まっている

2026/10/14 経営
精神科病院の事務長の会で講演する馬醫光明

先日、精神科病院の事務長の皆さまが
集まる会にお招きいただき、
60分お話ししてきました。

テーマは
「今より2倍の利益を稼ぎ出す経営戦略」。

アンケートの1問目に、
7つのチェック項目を置きました。

その7つ全部に印がついた紙が、
回収した中にありました。

7つのチェック項目

当日お配りした項目は、
次のとおりです。

  1. 部門別の収支が、すぐに出てこない
  2. 月次の数字が出る頃には、次の月が終わっている
  3. 人員配置を変えたとき、収支がどう動くか説明できない
  4. 算定できるはずの加算を、取り漏れていないか確認できていない
  5. 特定の職員が休むと、止まる事務がある
  6. 会議が報告会で終わり、判断の場になっていない
  7. 投資、採用、賃上げを、感覚で決めている

これは、病院だけの話ではない

4番だけは病院特有ですが、
ほかの6つは、業種を問いません。

特定の人が休むと止まる。
会議が報告会で終わる。
感覚で決めている。

多くの会社に、
当てはまるのではないでしょうか。

そこに、人件費が乗ってくる

高知県の最低賃金は、
1,055円から1,121円に上がりました。

このペースが続けば、5年後には
社員ひとりあたり年100万円ほど
人件費が増える計算になります。

10人いれば、1,000万円です。

値上げで返せる業種と、そうでない業種

一般の会社であれば、
価格に転嫁して、
いくらか取り返す余地があります。

けれど病院は、公定価格です。
自分で値段を決められません。

だから「もっと頑張ります」では、
もう追いつかないのです。

頑張る量ではなく、構造を変える

講演では、決算書を
5つの箱に分けて見る方法を
お伝えしました。

売上、変動費、粗利益、固定費、利益。

病院の場合、材料費を除けば
ほとんどが固定費です。
粗利益率は、およそ8割になります。

必要な数字が、計算で出る

この形にすると、
目標が計算できます。

いまの利益を5年後も守るだけで、
収益は約1.10倍。

利益を2倍にするなら、約1.23倍。

「頑張ろう」が、
「あと23%をどこで作るか」に変わる。

ここまで分解すると、
会議の議題が変わります。

構造を変える前に、必ず引っかかるもの

最後にお伝えしたのは、
打ち手が分かっても動かない
会社の共通点です。

部門ごとの収支。
毎月の数字。
投資と採用の判断。

これらが、すべて
「あの人の頭の中」にある状態です。

頭の中にあるうちは、
誰にも渡せません。

資料になって、
はじめて人に渡せます。

まずは、1つだけ書き出す

全部をいきなり
資料にする必要はありません。

いちばん止まって困るものを、
1つだけ書き出してみてください。

判断の基準でも、
手順でも構いません。

おわりに

7つのチェックのうち、
貴社はいくつ当てはまるでしょうか。

3つ以上当てはまるなら、
数字の流れのどこかが
詰まっている可能性があります。

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