【高知】2日間で、5年の計画をつくる ― 経営計画合宿で何をするか

2026/11/05 経営

「経営計画をつくりましょう」と言われて、すぐに動ける社長は多くありません。

やったほうがいいのは分かっている。けれど、何から手をつけるのか、どこまで細かく決めるのかが分からない。そして日々の仕事に戻っていきます。

高知の中小企業でも、これはよくある場面です。

当事務所では、2日間かけて社長と一緒に5年の計画をつくる合宿をしています。この記事では、2日間で実際に何をしているのかを書きます。

なぜ2日間なのか

計画づくりが進まない理由は、能力ではありません。まとまった時間が取れないことです。

1時間や2時間では、現状の整理で終わります。次に集まるのは1か月後。そのころには前回の内容を忘れていて、また最初から話し直します。

だから、2日間つづけて確保します。現状の整理から数字の設計、来月やることまでを、途切れさせずに一気通貫でやります。

1日目:いまの数字と、強みを言葉にする

午前 数字の棚おろし

まず、決算書と試算表を広げます。見るのは3つです。

  • どの事業・どの商品で、いくら稼いでいるか
  • 1人あたり、いくらの利益を出しているか
  • お金はどこで止まっているか(在庫・売掛・借入の返済)

ここで、社長の感覚と実際の数字がずれていることが分かります。「稼ぎ頭だと思っていた商品の粗利が、実はいちばん低かった」。こういうことが毎回出てきます。

午後 強みを言葉にする

次に、なぜお客様が自社を選んでいるのかを言葉にします。

社長が思っている理由と、お客様が選んでいる理由は、しばしば違います。ここを取り違えたまま計画を立てると、力を入れる場所を間違えます。

当日はAIも使いながら、勝ち筋を絞り込んでいきます。あれもこれもと広げず、2つか3つに絞るところまでやります。

2日目:5年後の数字に落とす

午前 目標から逆算する

2日目は、数字を置いていく作業です。順番があります。

順番決めること
15年後に、いくら利益を残したいか
2そのために必要な売上はいくらか
3その売上を、単価と客数のどちらで作るか
4その客数を集めるのに、広告費はいくら要るか
5人は何人必要か。人件費はいくらになるか
6借入の返済に、毎年いくら残す必要があるか

この順で置いていくと、できることとできないことが、はっきり分かれます。

たとえば人件費です。賃上げをしたい気持ちはあっても、1から6まで置いてみると「一気には上げられない」と分かります。がっかりする結論に見えますが、いくらまでなら上げられるかが数字で言えるようになります。

ある社長は、2日間を終えてこう話していました。

大雑把にやらずに細かくやっていけば、絵に描いた餅みたいにならずに進んだ

実のある計画ができた、という感じがしています

午後 次の30日で、何をやるか

5年の計画で終わると、たいてい動きません。そこで最後に、次の30日でやることまで決めます。

同時に、もう1つ決めてもらうことがあります。

何をやめるかです。

社長は、思いついたことにすぐ手を出します。優先するのは顧客と商品だと決めていても、組織に問題が起きればそちらに時間を取られます。

だから、優先順位に入らないことはやらない。この線を引いておかないと、やることだけが増えて計画は実行されません。

計画は、やることを増やす道具ではなく、やらないことを決める道具です。

30日後に、もう一度

合宿から1か月後に、進み具合を確認する場を設けています。

理由は単純で、計画はつくった日がいちばん熱いからです。1か月経つと、日々の仕事に押されて止まります。そこでもう一度開いて、できたこと・できなかったことを見ます。

できなかったことには、たいてい理由があります。時間が取れなかったのか、やり方が分からなかったのか、そもそも優先順位が低かったのか。ここを見分けて、次の30日を決め直します。

向いている会社、向いていない会社

正直に書きます。

向いているのは、事業が2つ以上ある会社、部門ごとの採算が見えていない会社、年商1億円を超えて「このままでいいのか」と感じている会社です。考える材料が多いほど、2日間の価値が出ます。

向いていないのは、まず売上をつくる段階の会社です。事業が1つで、やることがはっきりしているなら、計画より行動量のほうが効きます。

「うちはどちらか」が分からない場合は、先にご相談ください。合宿が必要ない会社に、合宿をすすめることはしません。

おわりに

計画づくりで難しいのは、考えることではなく、考える時間を確保することです。

社長が2日間、現場を離れて数字と向き合う。それだけで、見えるものが変わります。そして2日間で決めたことは、たいてい1年分の判断を楽にします。

年末は、来期の数字を考えるのにちょうどいい時期です。興味があれば、お気軽にお問い合わせください。

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高知の会社のこうしたご相談は、サンブレイン税理士事務所にお気軽にどうぞ。

※本記事は2026年11月時点の内容です。

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