【経営参謀ラジオ #024】「攻めの経理」とは何か—先手管理で経営判断を3ヶ月前倒しにする方法

2026/05/02 ポッドキャスト

「経理=守り」
そう思っていませんか?

高知市の中小企業に社外CFOとして伴走するサンブレイン税理士事務所のバイ(馬醫)が、
経営参謀ラジオ第24回で語るのは「攻めの経理」という考え方です。

決算書を後追いで見るだけでは経営判断は常に遅れます。
未来を先読みして手を打つ「先手管理」の仕組みが、会社の収益性を大きく変えます。

なぜ「決算書を見る」だけでは遅いのか

多くの会社では、3月末の決算が仕上がるのが4月中旬〜5月。
その数字をもとに経営会議を開いても、その時点ですでに4月・5月が動いています。
「2月の課題の対策を立てた」としても、実際にアクションできるのは5月以降、
気づけば2〜3ヶ月のタイムラグが生まれています。

これがいわゆる「古新聞を見ている経営」です。
情報が古すぎて、手を打っても効果が出るのはさらに先になります。
改善期間が短くなればなるほど、当然ながら成果も出にくくなります。

「攻めの経理」=先手管理とは何か

攻めの経理の核心は「未来の数字を今作る」ことです。
3月の決算をまとめながら、同時に4月・5月・6月—3ヶ月後・半年後がどうなるかを
シミュレーションしていきます。

先行きが厳しいと分かれば今すぐ対策を打てます。
逆に好調が続くと見えれば、早めに採用をかけてさらに伸ばせます。
上ブレ・下ブレどちらのケースでも、先が見えているからこそアクションが速くなります。
これが先手管理の本質です。

「裏付けのある数字」をどう作るか

未来の売上を予測するには、顧客情報の把握が不可欠です。
上位10社の受注動向をヒアリングする、主力商品の販売状況を毎月追う。
こうして顧客情報を能動的に取りにいくことで、根拠のある見通しが作れます。

売上は「単価×数量×リピート率」で決まります。
例えば仕入れ価格が3ヶ月後に上がることが分かっていれば、
今から値上げ交渉の準備ができます。
実績だけを後追いで見ていては、こうした先手の動きは絶対に取れません。

3つの比較軸で経営の「ずれ」を発見する

数字の管理には比較対象が必要です。
バイさんが推奨するのは3つの比較軸です。

① 前年比較
 昨年同月と比べてどうか。季節変動や市場トレンドが見えます。

② 計画比較
  立てた計画に対して実績がどうか。達成・未達の原因を分析します。

③ 見通し比較(先手管理)
  現時点から3〜6ヶ月後の予測と実績のギャップを管理します。これが攻めの経理の核心です。

この3つを組み合わせることで、経営の「ずれ」が多角的に見えてきます。

月次決算を「早く閉める」ことが経営力の証明

先手管理を実現するためには、まず月次決算を早く閉める力が必要です。
月次決算が速いということは、売上の確定・経費の集計・情報の整理が
しっかり機能しているということ。
この経理の実力があってこそ、先の見通しの精度も上がります。

経理は単なる集計作業ではありません。
社内各部署に素早く声をかけ、情報を集め、
見通しを作るためのコミュニケーション能力が求められます。
「テキパキと社内を動かせる経理担当がいる会社は強い」—これがバイさんの実感です。

まとめ

決算書を後から見るだけの「守りの経理」から、
未来を先読みして手を打つ「攻めの経理」へ。

月次決算の早期化・顧客情報の能動的な収集・3つの比較軸による管理。
この仕組みを整えることで、経営判断を3ヶ月前倒しにできます。
バイさんの著書『稼ぐ数字 儲け続けている経営者はセオリーを知っている』(マネジメント社)も
ぜひあわせてご覧ください。

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