卵サンドが800円になる日 ― 5年後の人件費を、いま決める
アメリカのコンビニで、卵サンドがいくらかご存じでしょうか。
安くて700円。
高いと1,300円ほどだそうです。
日本だと、220円から280円くらい。
同じ卵サンドで、3倍から5倍の差があります。
インフレは、まだ始まったばかり
ある動画で、ファンドマネージャーの藤野英人さんがこう話していました。
日本も5年、10年のうちに、卵サンドは600円から800円になる。
デフレからインフレへの転換は、まだ始まったばかりだ、と。
日経平均10万円という見立て
同じ話の中で、日経平均は10万円になるとも言っていました。
2030年までに7割。
2035年までなら、ほぼ確実に、と。
当たるかどうかは分かりません。
ただ、物価が上がる前提で会社を見ておく価値はあります。
物価は上がる。給料は、遅れて上がる
物価が上がれば、給料も上がる。
そう思いたいところですが、日本はこの2つが連動していません。
理由として挙げられていたのが、雇用が守られていることです。
人をかんたんに入れ替えられない分、経営者は給料を上げる判断に慎重になります。
だから、物価が先に上がって、給料があとから追いかける形になります。
これは、人件費の話です
ここからが、社長の話です。
最低賃金が1,500円になれば、いまより400円から500円上がります。
1日8時間、月20日で働いてもらうとして、
ひとりあたり、年におよそ100万円。
社会保険料を入れると、それ以上です。
10人なら、1,000万円。
利益が増えていなくても、出ていきます。
「まだ先ですよね」と言われます
この1年、セミナーでも講演でも経営相談でも、この話をしてきました。
それでも、返ってくるのは「まだ先ですよね」です。
先ではありません。
5年後の決算書に、もう乗っています。
5年後の平均年齢と、平均給与
先日の研修で教わって、いちばん効いたのがこの2つでした。
社員の平均年齢と、平均給与。
5年後をいくつにするか、決めているかどうかです。
平均年齢は、毎年ひとつ上がる
採用が止まった会社は、平均年齢が毎年ひとつ上がります。
気づいたときには、任せる相手が残っていません。
平均給与は、稼ぎ方とセット
平均給与も同じです。
上げたいなら、ひとり当たりの稼ぎをいくらにするかが先です。
- 5年後、社員は何人か
- 平均年齢は何歳か
- 平均給与はいくらか
- ひとり、いくら稼ぐのか
この4つが並んではじめて、賃上げが計画の中に入ります。
おわりに
決めることは、2つだけです。
5年後、自社の商品をいくらで売るのか。
そのとき、ひとりあたりいくら稼いでもらうのか。
値上げできない会社は、賃上げもできません。
卵サンドが800円になる日に、同じ値札のままでいられる会社は、たぶんありません。
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