ユニクロの戦略は、私たちと逆だった。小さくても一番になれる場所の見つけ方

先日、一橋ビジネススクールの楠木健さんのコメントに、驚愕しました。
楠木さんいわく、ユニクロはマーケットインじゃない。
「ウルトラ・スーパー・プロダクトアウト」なんだって。
えっ、プロダクトアウト?
私たち中小企業は、耳にタコができるくらい「マーケットイン! お客様の声を聞け!」と言われ続けてきました。なのに、世界のユニクロは真逆だというのです。
「第3コーナーで馬券を買う」のがファストファッション
楠木さんの例えが、めちゃくちゃ分かりやすかった。
ファストファッション(ZARAなど)は、競馬でいう「第3コーナーで馬券を買う」やり方。
レースが始まってから「この馬、来てるな」を見て買う。つまり、流行を後追いするんです。
でも、ユニクロは違う。「牧場」から自分でやる。絶対に勝てる馬を、時間をかけて自分で育てる。
勝てる馬しか出走させないから、そもそも負けない。
あのヒートテックなんて、育てるのに3年かかったそうです。
ファストファッションなら数週間勝負なのに、3年もかけてた?
しかもユニクロは後発です。洋服業界なんて成熟しきっていて、あとから来た人が勝てるわけない世界。
なのに、誰も戦ってこない「独自のポジション」を自分で作って、気づけば営業利益で世界2位まで来ている。
私たちは、いつも「第3コーナー」に乗っていないか
私たち中小企業って、つい「お客様が今ほしいもの」を後追いしちゃう。
第3コーナーで馬券を買っている。みんなと同じレースに、みんなと同じタイミングで乗る。
だから、価格でも体力でも大手に勝てない。
でも、ユニクロが教えてくれるのは、「みんなが戦ってない場所」を自分で決めて、
そこで勝てるものを時間をかけて育てる、という発想です。
流行やライバルに合わせるんじゃなくて、「うちのお客様には、これです」と自分から言い切る。
ユニクロは「洋服で個性を出さないでください、服は部品です」とまで言い切っている。強い……!
小さい会社ほど、全部を追いかけたら死ぬ。
むしろ一点、自分の牧場で勝てる馬を育てるほうが、ずっと強いんです。
でも、勘違いは禁物
「じゃあユニクロを真似しよう!」
ちょっと待ってください。
ユニクロが牧場をやれるのは、300万枚発注できる規模があるからです。
私たち中小に、同じ体力はありません。
真似するのは「規模」じゃなくて「発想」のほう。
じゃあ、中小は何ができるのか。この3つです。
① 絞る。
「この人の、この悩みなら日本一」を一点だけ作る。広く浅くは、大手に負けます。
② 時間で勝つ。
信頼・リピート・口コミの積み重ねは、お金じゃ買えない。ここは大手が一番苦手な場所です。
③ 声は聞く。でも決めるのは自分。
「うちはこれです」と言い切る。それは、お客様を迷わせない優しさでもあります。
まとめ 中小が生き残る条件は、シンプル
「小さくても一番になれる場所を、自分で決めて持っていること」。
体力がない私たちほど、狭く決めて、深く育てる。これしかないし、これでいい。
あなたのビジネスの「牧場」って、どこだろう?
そこで育てている「勝てる馬」って、なんだろう?
流行を追う前に、まずそこを決める。
小さくても強い会社の作り方が、たしかにあります。
あなたの牧場、どこにする?
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