採用難が招く「負の連鎖」…スタッフ不足が引き起こす業績不振への直行便とは

最低賃金の急激な上昇や民間給与の底上げにより、
クリニック経営において「人件費の高騰」が避けられない未来となっています。
しかし、これに対応できず「今まで通りの給与」や「今まで通りの環境」のままでいると、
クリニックは瞬く間に「負の連鎖」に飲み込まれてしまいます。
今回は、スタッフの採用難がどのようにしてクリニックの業績不振(経営危機)へと
直結していくのか、その恐ろしい悪循環のメカニズムを解説します。
業績不振へと向かう「4つのステップ(負の連鎖)」
1. 採用難・離職の発生
始まりは「人が採れない」「人が辞める」ことです。
人件費が高騰している中で、他院や他業種に対抗できる給与水準や働きがいを提示できないと、
新たなスタッフを採用することができません。
また、より良い条件を求めて既存のスタッフが離職していくリスクも高まります。
2. 体制崩壊(シフト・診療時間の維持困難)
スタッフが不足すると、すぐに「体制崩壊」が起こります。
現状のスタッフ数を前提として組まれていたシフトが回らなくなり、
今まで通りの診療時間や休診日を維持することが難しくなります。
3. 品質低下とスタッフの疲弊
人数が減った状態で何とか診療を続けようとすると、
残されたスタッフ一人ひとりへの業務負担が劇的に増大します。
その結果、スタッフは疲弊し、患者さんへの対応の質が低下したり、
やむを得ず診療を制限したりせざるを得ない状況に陥ります。
4. 業績不振(悪循環の完成)
対応の質が低下し、診療体制が不安定になれば、
必然的に「患者離れ」が起こり、収益減に直結します。
業績が悪化すれば、スタッフの給与を上げることも、
新たに採用するための資金も枯渇してしまいます。
これが、採用難から始まる「業績不振への直行便」という悪循環(負の連鎖)です。
「従来のビジネスモデル」からの脱却を
この負の連鎖に陥る根本的な原因は、「単価×患者数」と「これまでの安い人件費相場」を前提とした、従来のビジネスモデルを引きずっていることにあります。従来のモデルのままでは、事業の運用自体に深刻な支障をきたす時代に突入しています。
この危機を乗り越えるためには、単なる給与アップといった表面的な対策だけでなく、
業務の生産性向上や「働きがいのある魅力的な職場づくり」を通じた、
クリニックの抜本的な「構造改革」が不可欠です。
まずは自院の数字を見直し、
スタッフに還元できる利益を生み出す体制(高収益型事業構造)を構築することが、
これからのクリニック経営を守る唯一の防衛策と言えるでしょう。
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