痛い場所を、言えますか ― 打ち手を増やす前にやること
売上が落ちた。
利益が残らない。
人が辞めていく。
それなのに、打ち手は去年と変わっていない。
そんな会社は、決して少なくありません。
先日読んだ本に、考えさせられる一節がありました。
「どこが痛いの」と聞いてから、手当てをする
子どもが「お腹が痛い」と言ったとします。
親なら、まず聞きますよね。
頭なのか、お腹なのか、喉なのか、足なのか。
痛い場所が分かってから、手当てをします。
ビジネスでは、それをしない
ところが会社のこととなると、この順番が飛びます。
調子が悪いのに、何もしない。
あるいは、これまでと同じことをそのまま繰り返す。
本には、そう書かれていました。
身に覚えのある方も、多いのではないでしょうか。
自分の会社に、質問をする
その本が勧めていたのは、自分のビジネスに50個の質問をすることでした。
たとえば、こうした質問です。
- お客様は、なぜ自社から買っているのか
- 自社の最大の弱点は何か
- お客様1人が、生涯でいくら払ってくれるのか
- 新しいお客様を1人得るのに、いくらかかっているのか
- いまの売上の大半は、どの方法から生まれているのか
答えられる質問と、考えたこともない質問
並べてみると、すぐ答えられる質問と、考えたこともなかった質問が混ざっているはずです。
その「考えたこともなかった」の中に、たいてい急所があります。
決断の質は、見えている範囲で決まる
本には、こんな意味のことも書かれていました。
自分が手にできる選択肢やチャンスを、まず全部わかっていなければ、いちばんよい決断はできない。
決断の質は、決める力ではなく、見えている範囲で決まる。
打ち手を増やす前に
痛い場所が分からないまま湿布を貼っても、治りません。
同じように、どこが詰まっているか分からないまま新しい施策を足しても、利益は残りません。
だから最初にやることは、打ち手を増やすことではなく、いまの自社を正しく知ることです。
まずは、5つだけ答えてみる
50問を一度にやる必要はありません。
先ほどの5つを、紙に書き出してみてください。
数字で答えられないものがあれば、そこが調べる順番の1番です。
- 答えられた質問 … 強み
- 答えられない質問 … 急所
- 調べればすぐ分かる質問 … 今週やること
この3つに分けるだけでも、次の一手が変わります。
おわりに
貴社の「いちばん痛いところ」は、どこでしょうか。
言葉にできるなら、手当ての方法は必ずあります。
言葉にできないときは、まず現状を知るところからです。
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