極端な「一極集中」レッドオーシャンを避ける!地方開業を成功に導く「大学病院との連携」戦略

2026/04/02 開業医・医療法人

「地方は医師不足である」

これは事実ですが、少し解像度を上げて見ると、
単純な「不足」ではなく「極端な偏在(一極集中)」という
異常事態が起きていることがわかります。

今回は、高知県のリアルなデータを紐解きながら、
地方開業を成功に導くための「大学病院との連携」戦略について解説します。

地方都市のリアル:実は「激戦のレッドオーシャン」

地方での開業を考える際、人口が集まる県庁所在地などの
「中心部」を選ぶのが一般的かもしれません。
しかし、高知県のデータを見ると驚くべき事実が浮かび上がります。

例えば、高知県全体の人口10万人あたりの循環器内科医は14.5人(全国平均10.4人)、
心臓血管外科医は3.0人(全国平均2.6人)と、実は全国平均を上回る医師数が存在しています。

しかし、その分布は極端です。

循環器専門医100人中85人、心臓血管外科専門医21人中20人、
そしてカテーテル治療専門医に至っては全員が、
高知市と南国市という「中央」に集中しているのです。

つまり、地方であっても都市部(中心部)での開業は、
すでに専門医同士がパイを奪い合う
「過当競争のレッドオーシャン」と化しているのが現実です。

地方医療を支える「大学からの医師派遣」

一方で、中心部から離れた地方エリアの医療はどのように維持されているのでしょうか。

高知県のような地方において、地域医療の「最後の砦」となっているのが
高知大学医学部附属病院などの大学病院です。

県立病院や公的病院、地域の民間病院は、
この大学病院からの「医師派遣」によって、
かろうじて医療体制が維持されている構造になっています。

地方開業の鍵を握る「大学病院との連携」

これから地方での開業を目指すドクターにとって、
過当競争となっている中心部のレッドオーシャンを避け、
競合の少ない地域(支援区域など)を選ぶことは理にかなった戦略です。

そして、その地方開業を成功させるための最大の鍵となるのが「大学病院との連携」です。
地域に根ざしたクリニックとして成功するためには、単独で医療を提供するだけでなく、
地域のハブとなっている大学病院や派遣先の基幹病院と強固なパイプを築くことが不可欠です。

この連携は、スムーズな患者の紹介・逆紹介といった「病診連携」を機能させるだけでなく、
将来的な代診医の確保やスタッフ採用の面でも極めて重要な役割を果たします。

まとめ

表面的な「立地」や「人口」だけで開業地を選ぶ時代は終わりました。

都市部への極端な医師集中という現実を直視し、
あえて競合の少ない地方エリアを選択すること。

そして、地域医療を支える大学病院のエコシステムにうまく入り込み、
連携していくこと。

これが、これからの時代に「安定したクリニック経営」と「地域医療への貢献」を
両立させるための賢明な戦略と言えるでしょう。

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