【経営参謀ラジオ #015】創業60年・ビルメンテナンス会社の2代目が語る「体力勝負の成長期」と経営者の覚悟
「やらされ感ではなく、実感で仕事をする」
高知市の中小企業に社外CFOとして伴走するサンブレイン税理士事務所のバイ(馬醫)が、
経営参謀ラジオ第15回でお迎えするのは、株式会社日東商事の代表・山﨑社長です。
清掃・設備・警備・カフェ・植物園ショップと多角的に事業を展開する創業60年企業の2代目が、
事業承継から大型案件の受注、人材マネジメントの苦労まで語ります。
清掃用具の販売から始まった60年の歴史
株式会社日等事は昭和39年創業、42年設立。
創業者である山﨑社長の父が、塗料屋での勤務経験を活かして
清掃用具・美品の販売からスタートしました。
当時はビルの床にワックスを塗る文化自体が普及しておらず、
物販と合わせて実際の清掃サービスも提供するようになったことが、
現在のビルメンテナンス事業の原点です。
ビルメンテナンスはいわゆるストックビジネス。
一度契約すれば毎月継続的に仕事が発生するモデルで、
積み重ねることで安定した経営基盤が築けます。
山﨑社長自身、家業に戻って初めてこのビジネスモデルの強さを実感したといいます。
内向的な少年が覚悟を決めた事業承継
幼い頃から「絶対に継ぐ」という強い意志があったわけではないという山﨑社長。
家の1階が資材置き場、2階が生活スペースという環境で育ち、
なんとなく継ぐものだという空気の中で成長してきました。
大学卒業後は父の勧めでワックスメーカー・リンレイに入社し6年間修行。
その後高知に戻り、現場の清掃作業・営業・採用・シフト管理・IT化まで、
何でもこなしながらキャリアを積みました。
「やらされ感が強かったメーカー時代と違い、
実家の仕事はやっただけ結果が出る実感があった」
その違いが覚悟と行動力の源になりました。
イオンモール高知の受注が転換点に
山﨑社長がキャリアの中で最大の転換点として挙げるのが、
2000年のイオンモール高知のオープン時における清掃管理の受注です。
当時の高知では前例のない規模の仕事で、
対応できる人数も経験も足りない中でのチャレンジでした。
早朝から夜中まで働き続け、家族総出で対応した3ヶ月。
精神的にも体力的にも限界に近い状況でしたが、
「実家の仕事という実感」が踏ん張る原動力になりました。
この案件を乗り越えたことで、清掃の手法・マネジメントの基礎・収益化のノウハウを
一気に体得したといいます。
固定費先行の立ち上げ期をどう乗り越えるか
大型案件の立ち上げ期は、規定人数の倍近い人員を一時的に投入しなければ仕事が完成しません。
素人の新規採用者を教えながら走るため、生産性が上がるまでは赤字先行が続きます。
山﨑社長が意識したのは、できるだけ早く収益構造に転換することでした。
オープン後3ヶ月でシフトを安定させ、6ヶ月で応援人員を絞り込みながら生産性を上げる。
この「固定費先行→早期収益化」のサイクルを走りながら自力で確立したのが、
その後の事業成長の土台になっています。
マニュアル化・標準化が次の成長のカギ
現在の従業員数は500名規模にまで成長した日等事ですが、
山崎社長が次の課題として挙げるのがマニュアル化と標準化のブラッシュアップです。
清掃ロボットの導入など新技術の活用も視野に入れながら、
属人化を排除してさらにスケールできる仕組みを整える取り組みを進めています。
体力勝負で走り続けた成長期から、仕組みで回る経営へ
この転換こそが、次の60年に向けた最大のテーマです。
まとめ
事業承継・大型案件への挑戦・人材マネジメント・収益化の仕組みづくり
山﨑社長の経営者人生は、多くの中小企業経営者が直面するリアルな課題の連続でした。
次回も引き続き山崎社長をお迎えし、標準化・多角化経営の詳細を深掘りします。
バイさんの著書『稼ぐ数字 儲け続けている経営者はセオリーを知っている』(マネジメント社)も
ぜひあわせてご覧ください。
今回のゲスト:株式会社日東商事
株式会社日東商事
▼会社HP
https://nitto-shoji.com/index.html
▼牧野ショップホームページ
https://shop.nonoca.in/
▼牧野ショップインスタ
牧野植物園ミュージアムショップ(@nonoca.makino)
https://www.instagram.com/nonoca.makino/
▼カフェインスタ
ボタニカルカフェ コノハ | 高知県庁前のカフェ(@botanicalcafekonoha)
https://www.instagram.com/botanicalcafekonoha/
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