【経営参謀ラジオ #013】創業67年・高知の鋳物メーカーが「猫」で採用を変えた—トミナガ代表・島田社長が語る中小企業の生存戦略

2026/02/09 ポッドキャスト

マンホールの鉄蓋、船のスクリュー部品、産業機械。
私たちの暮らしを支えながらも、なかなか表に出てこない「鋳物」という産業があります。

経営参謀ラジオ第13回は、スペシャルゲスト第2号として、
高知県で67年の歴史を持つ鋳物メーカー・トミナガの代表、島田誠社長をお迎えします。

採用難・海外競争・人手不足という逆風の中で選んだ独自戦略とは何か。

高知市の中小企業に社外CFOとして伴走するサンブレイン税理士事務所のバイ(馬醫)が
深掘りします。

「鋳物」とは何か—高知が誇る伝統産業

鋳物とは、砂型に1,500度まで溶かした金属を流し込み、
冷やして固めることで様々な部品や形を作る製造技術です。

大仏や坂本龍馬の銅像も鋳物でできており、日本の産業を支えてきた伝統工法です。

富永は1959年の創業以来67年。

現在は船のスクリュー部品や産業機械の部品、
さらに高知市内のデザインマンホール蓋まで手がけています。

創業当初は地元産業向けの仕事が中心でしたが、
海外から安価な鋳物製品が流入し始めた時代に、
県外からの仕事を積極的に取り込むことで事業を拡大してきました。

家業を救うために戻った—島田社長の原点

島田社長は幼少期から工場が遊び場という環境で育ちましたが、
大学卒業後は福岡のスーパーに就職。

しかし海外製品の台頭で富永が厳しい局面を迎えた時期に、
先代社長から「戻ってこい」と声がかかり、高知へUターンします。

入社後はまず現場作業からスタート。

さらに入社直後にはドイツの鋳物会社で3ヶ月の研修を経験し、
日本の「背中を見て覚えろ」式の現場とは異なる、体系的な教育の仕組みに衝撃を受けます。

この経験がその後の人材育成の土台になりました。

現場3年・資材・営業と10年以上をかけてあらゆる業務を経験し、
38歳で役員、40歳で社長に就任。

現場の論理と営業の論理、双方を知る経営者として、
社内の摩擦を乗り越えながら改革を進めてきました。

年間300人が見学に来る工場へ—「採用」を変えたマーケティング戦略

少子高齢化が進む高知で、採用難は深刻な経営課題です。

トミナガが選んだのは「見せる工場」への転換でした。
お客様向けの展示会対応から始まったマーケティング活動は、やがて採用強化にシフト。

高校の「探究学習」とコラボし、学生が会社の課題に取り組む場を提供。
実際に見学に来た高校生が社員に質問し、鋳物を身近に感じてもらう機会を積み重ねてきました。

その結果、今では年間300人が工場見学に訪れる体制が整いました。
高知県でこれだけの見学者を受け入れる中小製造業はそう多くありません。

マスコットキャラクター「トミネコ」が会社を変えた

・採用
・認知
・社会貢献

この3つをひとつにつなげたのが、マスコットキャラクター「トミネコ」です。

鋳物製品をアニメチックにデザインしたこのキャラクターは、
ホームページにも登場し、テレビCMにまで発展しています。

さらに「猫」をモチーフにしていることから保護猫活動にも参加。
地域社会への貢献と会社の認知拡大を同時に実現しています。
「あらゆる産業と共に豊かな未来に貢献する」というミッションのもと、
「鋳物を身近に」というメッセージを猫というわかりやすい入り口で届けています。

まとめ

海外競争・採用難・少子化という逆風の中で、
トミナガが選んだのは「見せる・伝える・巻き込む」戦略でした。

体系的な人材育成・工場見学の開放・キャラクターを活用したブランディングは、
どの中小企業にも参考になるヒントです。

次回も島田社長をお迎えしてさらに深掘りします。

バイさんの著書『稼ぐ数字 儲け続けている経営者はセオリーを知っている』(マネジメント社)も
ぜひあわせてご覧ください。

今回のゲスト:株式会社トミナガ

株式会社トミナガ
▼会社HP
https://nitto-shoji.com/index.html

▼Facebook
https://shop.nonoca.in/https://www.facebook.com/shimada.makoto?locale=ja_JP


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