【経営参謀ラジオ #010】学校経営も会社経営も同じだった—副校長研修で見えた「参謀」の本質

2026/01/19 ポッドキャスト

「学校と会社の経営は別物」と思っていませんか?

高知市の中小企業に社外CFOとして伴走するサンブレイン税理士事務所のバイ(馬醫)が、
経営参謀ラジオ第10回で語るのは意外なテーマ—学校の副校長研修です。

高知県教育委員会との関わりから見えてきた「参謀の本質」は、
中小企業経営者にもそのまま刺さる内容です。

副校長は会社の「参謀」と同じ役割だった

バイさんは数年前から高知県教育委員会の「志塾」に参加し、
選抜された先生たちと高知の教育の未来をディスカッションしてきました。

その縁から、新任副校長向けの研修講師も依頼されるようになったといいます。

研修の中でバイさんが気づいたのは、
副校長の役割が会社の参謀(CFO)と構造的にまったく同じだということ。

校長が学校の理念・方針・大きな目標を描き、副校長がそれを実現する仕組みと仕掛けを作り、
教員が実行する—これは社長・CFO・社員の関係とそのままです。

「学校も経営」という視点を経営の実務経験から伝えることが、
先生たちに大きな気づきをもたらしています。

KGI・KPI・KDIで目標を数字に落とし込む

研修でバイさんが紹介するフレームワークのひとつが、KGI・KPI・KDIの3段階です。

KGI(最終目標):「売上1億円達成」「この学校をこういう姿にする」など大きなゴール。

KPI(中間指標):そのゴールに向けた月次・週次の数字目標。

KDI(行動指標):KPIを達成するために毎日何をするかという具体的な行動。

この3段階で目標をブレイクダウンする考え方は、
学校でも会社でも個人でも使えます。

数字を使っていなかっただけで、
先生たちも実はこの構造で動いているのだと気づいてもらうことが、研修の出発点です。

Will・Can・Mustで自分の強みと課題を整理する

もうひとつのフレームワークが「Will・Can・Must」の自己分析です。

Will(やりたいこと):3〜5年後にどうなりたいか、どんなシチュエーションにいたいか。

Can(できること):今持っているスキル・資格・経験。

Must(すべきこと):WillとCanのギャップを埋めるために今やるべきこと。

バイさん自身、会社員時代に「10年後に海外でCFOになる」というWillを設定し、
英語力・会計資格・経営知識のギャップをMustとして洗い出し、
同期が飲み歩いている間もひたすら勉強を続けました。

その結果が、30代前半でのマレーシアCFO就任です。

このフレームワークは採用セミナーや学生向けのキャリア研修でも活用でき、
社内の部門ごとに使うことも可能です。

「外の血」を入れることが組織を変える

研修に参加した先生たちからは、
「副校長として何ができるか具体的に考えられた」
「特色ある学校づくりを進めていきたい」といった前向きな声が多く寄せられています。

バイさんが強調するのは、どんな組織でも「外の視点を入れること」の重要性です。

学校という閉じた環境でも、企業経営の視点を持つ外部の人間が入ることで、
見えていなかった課題や可能性が浮かび上がります。

中小企業も同じです。

社内だけで考え続けると、現状の延長線上でしか物事を考えられなくなります。

そして最後に必ずバイさんが伝えるメッセージがあります。
「行動しないと結果は変わらない。1つでも何か始めましょう」。

まとめ

学校経営と会社経営は、構造的にまったく同じです。

参謀が仕組みを作り、トップが方針を示し、現場が動く。

この三層構造を機能させることが、組織の成果を最大化します。

KGI・KPI・KDI、そしてWill・Can・Mustのフレームワークを、
ぜひ自社の経営や人材育成に取り入れてみてください。

バイさんの著書『稼ぐ数字 儲け続けている経営者はセオリーを知っている』(マネジメント社)
もあわせてご参考ください。

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