値上げできない本当の理由は、技術じゃない

「単価を上げたい」
経営者の方から、いちばん多くいただく相談です。
でも、その方たちが次に口にするのは、だいたい同じ。
「もっと技術を磨かないと」
「もっと実績を積まないと」
本当にそうでしょうか。
1時間5000円を、10万円で売れますか?
『厚利少売』という本に、こんな問いがありました。
「あなたは現在、1時間5000円のマッサージ店を経営しています。
単価を10万円に上げる場合、どんな層にアプローチすればいいでしょう?」
私はここで、手が止まりました。
本が示した答えは、技術でも設備でもなかったんです。
お客さんの「解像度」を上げること。
「30〜50代・年収2000万・美容意識が高い」—これはペルソナじゃない
本の中では、解像度の高い人と低い人が、こう対比されていました。
解像度が低い人は、話がふわっとしていて、具体性がない。
解像度が高い人は、話が具体的で、事例を知っていて、そこから何をやるかまで見えている。
これ、そのままお客さん像にも当てはまるのよね。
さきほどのマッサージ店で、多くの人はこう書きます。
- 30〜50代
- 年収2000万円以上
- 都心在住
- 美容や健康への意識が高い
でも、これは属性を並べただけ。
その人が今日何をして、何に心を動かされているのかは、一行も書かれていません。
解像度を上げるとは、「その人の一日」を見ること
本が踏み込んだのは、ここからでした。
10万円のマッサージに、毎日行く人はいない。
でも「特別な日」なら、年に一度は行くかもしれない。
誕生日。結婚記念日。
そしてその日、その人は何をしているか。
星付きのレストランを予約して、大切な人と食事をして、写真を撮っている。
ここまで見えると、打ち手がまるごと変わります。
- 送迎をつける(ヒールでも歩かなくていい)
- 現地で撮影をする(その日の写真が残る)
- お二人様歓迎にする(大切な人と一緒に)
- 食事の前の時間に、小顔効果を押し出す
技術を上げたわけじゃないんです。
その人の一日が、見えただけ。
属性ではなく、行動と感情まで降りる
ペルソナ設計というと、年齢・性別・年収を埋めて終わりにしてしまいがちです。
でも売れる解像度は、その先にあります。
- その人は、どんな日に財布を開くのか
- そのとき、何をしていて
- 何を不安に思い、何に喜ぶのか
ここまで言えたとき、はじめて「その人のための商品」が作れる。
そして、その人のための商品には、価格の壁がありません。
なぜなら、他にないんですから。
あなたのお客様は、どんな日に、何をして、何を感じている人ですか?
その一日が見えたとき、あなたの単価は、きっと変わります。
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