採用は、経営計画の一部 ― 社員の5年後の平均年齢と平均給与を決める

「結局、人なんですよね」
先日の個別相談で、社長から出た言葉です。
業績は、悪くありません。
ここ数か月は、上向きで推移しています。
会議の進め方も変えていて、数字を配るだけでなく、なぜその数字を追うのかを、自分の言葉で伝えていました。
手は、打たれている。
それでも、表情が晴れませんでした。
「人が足りない」の正体
足りないのは、頭数ではありませんでした。
現場を回せる人です。
だから社長は、いまも現場に入っています。
育つまでの時間を、数える
いっしょに、時間を数えてみました。
未経験の人がひととおりできるまで、半年から1年。
現場を任せられるまでは、1年から2年。
ということは。
2年後に任せたいなら、採用は「いま」です。
抜けられないループ
人が採れないから、社長が現場に入る。
現場に入るから、採用も育成も進まない。
ここに入ると、何年でも抜けられません。
時間を数えない限り、採用はいつまでも「余裕ができたら」のままです。
人数だけの計画は、途中で止まる
売上の計画と同じ紙に、人の計画を書く。
ここまでは、よく言われることです。
ただ、人数だけを書いても、たいてい途中で止まります。
「3人採る」と書いても、採れなければ終わりだからです。
平均年齢は、毎年ひとつ上がる
先日の研修で教わって、いちばん効いたのがこの2つでした。
社員の平均年齢と、平均給与です。
採用が止まった会社は、平均年齢が毎年ひとつ上がります。
気づいたときには、任せる相手が残っていません。
逆に言えば、5年後の平均年齢を決めると、いつまでに何人採るかが自然と決まります。
平均給与は、稼ぎ方とセット
平均給与も同じです。
上げたいなら、ひとり当たりの稼ぎをいくらにするかが先です。
- 5年後、社員は何人か
- そのとき平均年齢は何歳か
- 平均給与はいくらか
- ひとり、いくら稼ぐのか
この4つが並ぶと、採用も育成も給料も、1本の線でつながります。
採用は、人事の仕事ではない
人数だけの計画は、「頭数が足りない」で終わってしまいます。
平均年齢と平均給与まで入ると、話が変わります。
- いつまでに、誰を採るのか
- 何年かけて、何を任せるのか
- そのとき、いくら払うのか
どれも、社長が決めることです。
採用は、人事の仕事に見えて、経営計画の一部です。
おわりに
貴社の社員の平均年齢と、平均給与。
5年後、何歳で、いくらにしますか。
いま答えが出ないとしたら、足りないのは人ではなく、決める場かもしれません。
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