スタッフ増員、本当に大丈夫?感覚に頼らない「数字の武器」を使った適正人数の見極め方

2026/04/23 開業医・医療法人

「最近忙しくなってきたから、スタッフをもう1人増やした方がいいかな?」

クリニックを経営していると、このような悩みに直面する場面が必ずやってきます。

しかし、この人員配置の判断を「現場が忙しそうだから」「なんとなく回らなくなってきたから」
といった感覚(どんぶり勘定)だけで決めてしまうのは、経営上非常に危険です。

スタッフを新たに採用するべきか否かの「適正人数」を見極めるためには、
感覚ではなく客観的な「数字の武器」を持つ必要があります。

複雑に見えるクリニック経営も、実は以下の「3つの数字」のフレームワークで
シンプルに判断することができます

1. 患者数(売上への影響)

まずは、現在の患者数と単価から成り立つ「売上」を把握します。

スタッフを増員した場合、その増員によってより多くの患者さんを
受け入れられるようになり、売上アップが見込めるのか。

あるいは、患者数は変わらないままスタッフの業務負担だけを
減らすための増員なのかを見極めます。

2. 人件費(固定費の増加)

スタッフを1人雇うということは、
毎月確実に発生する「固定費」が上がることを意味します。

給与だけでなく、社会保険料や交通費などを含めた
トータルの「人件費」がいくら増えるのかを正確に算出します。

3. 損益分岐点(黒字化のラインの変化)

これが最も重要な指標です。人件費(固定費)が増加すると、
必然的にクリニックの「損益分岐点」は上がります。

つまり、「赤字にならないために1日に診なければならない最低患者数」
が増えるということです。

増員後の新しい損益分岐点を計算し、
現在の患者数や今後の予測患者数でそのラインを
確実に超えられるのかどうかをシミュレーションします。

まとめ:感覚から「数字の武器」へ

スタッフの増員は、クリニックの医療提供体制を維持・向上させるために
欠かせない投資ですが、同時に固定費を押し上げるリスクも伴います。

「患者数」「人件費」「損益分岐点」という3つの数字を照らし合わせることで、
初めて「今の状況でスタッフを増やしても経営的に問題ないか」
という適正な判断が可能になります。

「どんぶり勘定」から脱却し、このフレームワークを経営の軸(武器)
として活用することが、安定したクリニック運営の鍵となります。

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